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知能を伸ばすには?未就学児の知育の基本

知能を伸ばすには?未就学児の知育の基本

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知能を伸ばすには?未就学児の知育の基本

「幼児教育」や「知育」に興味や関心はあるものの、いざ実践しようと思うとどこからどう手をつければ良いのかわからず悩んでしまうという方も少なくありません。大切なお子様の将来を想うからこそ、迷ってしまうこともありますよね。

お子様の将来の可能性を伸ばし、未来の選択肢を広げるために、「幼少期から始められる良い教育はないものかしら?」と常にアンテナを張り巡らせている方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、「知育」で伸ばす子どもの可能性についてお話しいたします。未就学児の時期の知能を育てるための知育の基本や知育の主なやりかた、お子様に適した知育玩具の選びかたなどについてもお話してまいりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。


「知育」とは未就学児の知能を育てる教育

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知育とは、子どもの知的能力をバランス良く育てる教育のことを指します。
もちろん子どもへの教育は何歳からでも始めても良いものですから、年齢が上がりさまざまななことが理解できるようになってから行うのでも良いでしょう。しかし脳の神経ネットワークが形成される幼児期から始めることで、脳の成長に良い影響を与えることができます。

知育を行うことで得られるメリットは

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知育は具体的には知的能力を育てること、考える力や判断する力を育てるのに効果的。結果として、子どもの可能性を広げるのに役立ちます。

・知的能力の向上

幼少期はIQを伸ばし育むのに絶好のタイミングと言えます。脳の成長が著しい時期なので、IQ(知能指数)を伸ばせる可能性が高くなるのです。したがってこの時期に適切な知育を行うことは、知的能力を伸ばすために有効だと言えるのです。

・考える力、判断力の向上

学校のテストや受験では試験用の知識(学校教育で学んだ知識)が多く求められますが、いざ社会に出ると、これに加えて地頭の良さを求められる機会が多くなります。大人になり働くようになると、全てマニュアル通りに進めるのではなく、臨機応変な対応をすることを求められる機会が増えるためです。昨今では社会の多様化が進み、その傾向はますます強くなっていっています。
その場に応じた臨機応変な対応には、論理的思考力、直感力、知的好奇心などが必要となります。知育は、社会に出たときに安心して生き抜いていけるようにするために必要な能力の基礎となる部分を育てることにも有益なのです。

知能を伸ばすための“知育の基本”

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知育は「遊び」を通して自然に学ぶことが大切です。親も一緒に楽しみながら関わること、そしてお子様が何かに成功したタイミングを逃さずしっかりと褒めてあげることで、お子様は安心して好奇心を満たすことができるようになります。
興味を持ったタイミングが学びのチャンスですが、知育の内容が年齢に合っているかどうかを見極めることも重要です。

知育を行う際に抑えておきたい基本的なポイントは、下記の3つです。

1、遊びの中で自然に学べる工夫をすること
2、成長や年齢に合わせたアプローチを取り入れること
3、自己肯定感を育てるために、「できた!」という喜びを大切にすること

このほかもうひとつ注意したいのが、「無理に詰め込みすぎないようにすること」です。知育を強制したり強要するのは、子どもにとっても親にとってもストレスの溜まる行為でしかありません。あくまでも「楽しんで学ぶこと」を前提としてください。無理に詰め込んでもプラスにはなりませんので気をつけるようにしましょう。

幼少期は「脳のゴールデンタイム」とも言われる時期です。この時期にどのような環境で、どのような体験・経験をするかが今後学びを得ていく上での土台となります。

脳を育てるためには内容のバランスを意識することも大切

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繰り返しになりますが、子どもの脳は外部からの刺激によって育っていきます。絵本の読み聞かせでは語彙力や想像力、そして集中力アップが期待できますし、体を動かす外遊びは神経系の発達を促進するのに役立ちます。

これらに加えて、子どもの脳の成長・発達には、質の良い睡眠が不可欠です。じゅうぶんな睡眠時間の確保のため、規則正しい生活リズムも心がけると良いですね。

【年齢別】適した知育の内容は

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脳の発達を促すためには、五感を刺激する内容の学びが必要不可欠。受け身の情報よりも、能動的な遊びを優先させていきたいところです。
本項では年齢別に適した知育の内容についてご説明していきます。

・0〜1歳

0〜1歳の年齢では、「感覚」を刺激することを意識すると良いでしょう。
乳児期は「見る」ことによる刺激と「聞く」ことによる刺激からたくさんのことを学んでいく時期です。そのため積極的に話しかけるようにするだけでも、乳児にとってはかけがえのない刺激になるのです。
また首が座ったあとならば、絵本の読み聞かせもおすすめです。視覚と聴覚を同時に刺激する、効率の良い知育と言えるでしょう。

・2〜3歳

2〜3歳の年齢では、「指先」を刺激することを意識すると良いでしょう。
このくらいの年齢になると、手首もしなやかに動くようになり、指先を使った動きにも対応できるようになります。手のひらで丸めたり、両手の指を同時に使う、指先に力を入れて細かいものや平たいものをつまむというような動作もできるようになるので、型はめパズルや色分け遊びなどのおもちゃを取り入れるのもおすすめ。

そのほか、全身の動かしかたも上手になってくるため体を動かすことで神経系の発達を促進する外遊びも積極的に取り入れてみましょう。
自我が芽生え、自分で自由に動き回れるようになり、それに伴っていろいろなものへの好奇心や興味が出てくる時期なので、知的好奇心を上手に刺激してあげることを意識すると良いですね。

・4〜5歳

幼少期の終わりにあたる4〜5歳の年齢では、「言葉や数字」への理解を深めることを意識すると良いでしょう。
数や文字への興味関心が出てくるだけでなく、原因と結果が理解できるようになる年齢でもあります。大脳の発達が著しく自己から周囲へと視野が広がるため、簡単なボードゲームや文字・数に触れるおもちゃなど、他者と協力したりコミュニケーションを取れるような遊びやおもちゃを増やしてみるのも良いですね。
協調性や社会性、ルールを守ることの大切さなどを覚える時期でもあるので、語彙力を増やしルールを守る力を育むため、しりとりなどの言葉遊びも有効です。

知育玩具の選びかたのポイント

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知育玩具を「ただのおもちゃ」と侮るなかれ。子どもの成長段階や興味に合わせて選ぶことで、遊びを通して楽しみながら、自然な流れで「考える力」や「工夫する力」を育てることができます。
知育玩具を選ぶ際に重要なポイントとなるのは、以下の4つです。

1、年齢に合う難易度のものを選ぶこと

簡単すぎるおもちゃでは、興味関心が惹かれません。しかしそうかといって難しすぎるおもちゃもNG。背伸びし過ぎるとルールを守れなかったり、そもそも理解することができず、「できた!」の喜びを感じられなくなってしまいます。

「未就学児だから」と一括りにするのではなく、年齢ごとにできることや興味をもつことが異なることを考慮した上で、おもちゃをその都度アップデートしていけると良いですね。

2、想像力・創造力を引き出すものを選ぶこと

昨今では知識を与えてくれる動画や映像もありますが、この時期は受け身の学びよりも、自発的に行うことに重きをおきたいところ。積み木やブロック、ままごとセットなど、想像力や創造力を引き出すような知育玩具を積極的に選びたいところです。

3、繰り返し遊べるものを選ぶこと

崩しては作りなおす、壊してはやり直す、そんなふうに同じおもちゃで何度も遊ぶうちに学びが深まっていきます。
たとえば積み木を何度も積み直して遊ぶうちに手や指の巧緻性が向上し、空間認知能力も高まっていきます。同様に、同じ絵本を繰り返し読むことで語彙力と表現力の向上が期待できるようになります。

おもちゃで繰り返し遊ぶことで苦手な部分がわかるようになり、どのようにしてそれに対処すれば良いのかを考え、失敗を繰り返しながら解決策を導き出す練習になります。この力は、将来生きていく上でぶつかる壁に対し、柔軟に解決策を考えるための力、いわゆる「生きる力」の基礎となります。

4、安全性と素材に配慮されたものを選ぶこと

知育玩具には主に布製・プラスチック製・木製などがあります。布製のおもちゃは柔らかいため安全性に優れているというのが最大のメリットだと言えるでしょう。安心感が高い状態でシャカシャカした手触りや音、薄さや分厚さなど、素材感の違いによるさまざまな刺激を受けられるのもまたメリットのひとつですね。
プラスチック製のおもちゃは見た目のカラーが鮮やかなものが多いので、子どもの興味関心を引きやすくなるというメリットがあります。
そして木製のおもちゃの特徴は、やはり「あたたかみ」でしょう。自然素材の木がもつ肌触りや香り、適度な硬さと柔軟性などは子どもの五感を刺激するのにぴったりです。いずれの素材においても、口に入れても安心な素材を選ぶようにすると良いでしょう。

知育玩具以外に、知育教育を行う方法はある?

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知育玩具を取り入れる以外にも、知育教育を行う方法はいくつかあります。
たとえばお手持ちのスマートフォンやタブレットを使って知育アプリやゲームをするという方法もあります。集中することによって姿勢が悪くなったり、視力の低下を避けるための注意はしなければなりませんが、デジタル化が進んだ現代の知育にはある意味欠かせない存在であると言えるかもしれません。
また、さらに知育に力を入れたい場合には知育教室を利用するのも良いでしょう。年齢別や目的別にコースやおもちゃが用意されていることが多いので、より本格的かつ効率的な知育教育を行うことができます。

またこれは別視点での話になりますが、ご家庭での教育以外に悩んだときや「これで良いのかな?」と不安になった際に、プロ目線での教育を取り入れていることが安心感につながることもあるでしょう。

親子で楽しみながら「知育」を進めていきましょう

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知育について、「なにか特別なことをしなければいけない」と難しく考える必要はありません。
毎日の生活の中での発見があれば、それが知育となっていきます。そこから「興味を引き出し深めていく」ことに上手につなげていければ大成功。とはいえあまり気負いすぎる必要はありません。まずは「一緒に楽しむこと」から始めてみてください。お子様と一緒に笑顔で学び合う時間こそが、お子様の将来の大きな力になるのです。
お子様の好奇心を大切に、「なんで?」を受け止め、対話を楽しみながら、お子様に合った知育を見つけてみてください。

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